インテックとインテックコミュニケーションズは2001年2月8日,業界向けにEDI(電子データ交換)サービスを提供しているVAN運営事業者などに対して,既存のEDIサービスと連携した電子商取引市場(e-マーケットプレイス)を開設するSI事業「コマース・エクスチェンジ・ソリューション」を5月から提供すると発表した。
提供するSI事業の内容は,電子商取引市場を構築するサービス「EINS mSQR(アインス マーケットスクエア)」と,既存のEDIと電子商取引市場を統合するサービス「EINS Commerce Junction(アインス コマースジャンクション)」。すでに日用品・化粧品業界向けにEDIサービスを提供しているVAN運営事業者のプラネット(本社:東京都港区)が導入を決定している。
プラネットが運営するEDIサービスは,メーカー204社,卸店約400社が参加しており,EDIシステムの運用はインテックが受託している。プラネットは,同社のEDIサービスに参加しているメーカーなどが資材調達するための電子商取引市場を開設する計画。
インテックでは,このほか食品業界向けVAN運営事業者であるファイネット(本社:東京都中央区)など,VAN運営事業者数社のシステム運用を受託しており,こうしたVAN運営事業者や,フランチャイズ・チェーン展開をする企業などを対象に売り込んでいく方針。
またインテックは,iPlanet E-コマース・ソリューションズ ジャパン(本社:東京都世田谷区)のサーバー・ソフト「iPlanet ECXpert/TradingXpert」を使って,既存のEDIをインターネットでも利用できるようにするSIサービスをすでに提供しており,EINS Commerce JunctionやEINS mSQRの提供に当たっても,iPlanet社と連携してSIサービスを展開していくと見られる。
インテックでは,コマース・エクスチェンジ・ソリューションとその付帯サービス全体で,2001年度は10億円,2003年度には50億円の売り上げを見込む。