コンピュータ・アソシエイツは年内を目標に,ソフトウエア配布ツールの新版「Unicenter TNG Software Delivery Option 3.0」を出荷する。新版の最大の特徴は,Palm OS,Windows CEといったPDA(携帯情報端末)向けOSおよびLinuxを配布対象マシンのOSに加えたこと。モバイル環境で,通信が不安定でもソフトウエアが効率的にダウンロードができるように,転送中に通信が途切れても,途切れた時点のデータから転送を再開できる機能を備えた。また,配布ソフトのダウンロードは低い優先度でバックグラウンドで行い,電子メールなどユーザーの通信処理に影響を与えないようにした。「米国の調査会社IDCによれば,99年は1100万台のPDAが出荷され,同社の予測では2004年に8900万台が出荷される。今後PDAは,企業が従業員に配布する,ビジネスに必須のツールとなっていく。それにともない,企業はPDAを管理する必要に迫られる」(米Computer Associates, Business ManagerのJoseph Pascal氏)との見方だ。

Unicenter TNG Software Delivery Option 3.0は,米国では2000年9月に出荷された。現在日本では,前のバージョンである2.0の日本語版が販売されている。3.0については,日本語化してから出荷するか,日本語化の前に英語版を日本語環境で動作確認するか検討中だが,2000年中を目標に出荷したいとしている。

(高橋 信頼=日経オープンシステム)