第3世代移動通信システム「IMT-2000」の仕様作成を手がける業界団体「3GPP」は,日本でNTTドコモとJ-フォンが採用しているDS-CDMA方式を高度化した「HSDPA」(High Speed Downlink Packet Access)方式の仕様を,2002年初めに固める。

 HSPDAシステムでは5MHzの周波数帯域を使って,下り(基地局から端末方向)の最大データ通信速度を,DS-CDMA方式の5倍の10Mb/sに高められる。3GPPに参加している通信事業者や通信機器メーカーは仕様が決定してから2年程度で商用化が可能とみており,順調にいけば2004年にもサービスを提供できる環境が整うことになる。