NTT東西地域会社が提供を計画している「Lモード」の是非について検討している情報通信審議会の電気通信事業部会は,2001年3月6日に利害関係者を招いた公聴会を開催した。東西NTTやKDDI,第二種電気通信事業者の業界団体であるテレコムサービス協会,コンテンツ・プロバイダ,主婦連合会などが参加した。公聴会で東西NTTは,「Lモードの提供形態は一般のインターネット接続サービスと異なり,(東西NTTの業務範囲を県内通信サービスに限定する)NTT法に違反しない」と主張した。

 これに対してほかの通信事業者は,「NTT法やNTT再編成の趣旨を踏まえれば,NTTコミュニケーションズが提供すべきサービスだ」(KDDI)などの反対意見を述べた。Lモードの想定ユーザーの代表として出席した主婦連も,「(東西NTTが)Lモードを独占的に提供して料金が高止まりすることは困る」と注文を付けた。このように早期のサービス開始を狙う東西NTTと,Lモードに反対意見もしくは改善要望を出した両社以外の出席者とが対立し,公聴会は紛糾した(詳細は日経ニューメディア2001年3月12日号に掲載)。■

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