携帯電話関連の基盤技術のライセンス事業を手がける「KLab」(本社:東京都港区,社長:真田哲弥氏)は2005年7月14日,携帯電話のパケット通信サービスを利用して音声・楽曲をストリーミング形式でマルチキャスト配信する新システム「モバラジ」を開発したと発表した。新システムは,携帯電話機用のアプリケーションソフト(当初はNTTドコモの「iアプリ」だけに対応)とコンテンツ配信サーバー,コンテンツ制作用ツールで構成する。携帯電話機向けコンテンツ配信事業者やラジオ放送局などを対象に,2005年秋からライセンス提供を開始する方針である。

 コンテンツ配信事業者などは新システムの利用によって,パソコンで音声・楽曲コンテンツを編集して,携帯電話機のユーザーに配信できるようになる。また,音声や楽曲に同期させてテキストや静止画を配信したり,1秒につき4~5コマ程度の動画も配信できる。このほかアプリケーションソフトはURLの表示機能を持つため,音楽や楽曲の有料配信サイトや番組関連グッズの販売サイトにユーザーを誘導することが可能である(7月14日発表)。