NTTドコモとKDDI,ツーカーセルラー東京,ボーダフォンは2005年6月22日,4社が提供する携帯電話サービスの屋内エリアを1台でカバーする「事業者共同中継装置」を開発して導入を開始すると発表した。6月27日からビルの所有者などによる設置の申し込みを受け付ける。今回の中継装置が対応するのは,NTTドコモとツーカー,ボーダフォンが提供する第2世代携帯電話サービスと,KDDIが提供する第3世代移動通信サービス(CDMA 1X,CDMA 1X WIN)で,関東の1都6件(東京,神奈川,千葉,埼玉,茨城,栃木,群馬)と山梨県で利用できる。ユーザーは中継装置が設置された屋内エリアで,各社の通話とパケット通信のサービスを利用できるようになる。

 ビルの所有者などは,携帯電話事業者4社のうちいずれか1社に申し込めばよい。今回の中継装置は,屋外と屋内それぞれに設置するアンテナと中継増幅器で構成し,設置と保守は携帯電話事業者が行う。屋外基地局の電波を中継する屋外アンテナを中継増幅器を介してビル内の屋内アンテナと結び,屋内エリアでの通信を可能にする仕組みだ。屋内外用アンテナは円柱型で大きさは直径が約20cm,高さは約8cm(重さは約0.5kg),中継増幅器の大きさは幅約38cm×高さ約25cm×厚さ約30cm(重さは約26kg)である(6月27日発表)。