情報通信審議会は2005年5月30日,2GHz帯と1.7GHz帯で新たに導入する第3世代移動通信(3G)システムについて他システムとの周波数共用条件などをそれぞれ定めた「2GHz帯におけるIMT-2000(TDD方式)の技術的条件」と「1.7GHz帯におけるIMT-2000(FDD方式)の技術的条件」の二つの答申を行った。前者は2GHz帯を使うTDD(時分割復信)方式の条件で,後者は1.7GHz帯を使うFDD(周波数分割復信)方式の条件である。総務省は今後,今回の技術条件を踏まえて関連省令を整備し,周波数の割り当てを希望する通信事業者への免許割り当て方針を作成する。そのうえで2005年中に,今回の2方式の免許割り当てを実施する計画である。

 総務省は1995年7月に,情通審に対して「携帯電話等の周波数有効利用方策」を諮問していた。今回はそれに対する一部答申である(5月30日発表)。