日本民間放送連盟や日本音楽著作権協会(JASRAC)など著作権関連16団体は2005年3月23日に,テレビドラマをブロードバンド(高速大容量)配信する際の著作権使用料の暫定料率を決定した。今回の暫定料率は,これから音楽番組やバラエティー番組などの暫定料率を決める際の参考にもなる。今回の暫定料率の決定によって,テレビ番組のブロードバンド配信を促進するための下地が整えられたことになる。

 しかし今回の決定によって,テレビ番組のブロードバンド配信市場がすぐに立ち上がるとはいえないようだ。著作権使用料以外にも,テレビ番組のブロードバンド配信市場の立ち上げに向けて解決すべき問題があるからだ。主な問題点としては,二つ挙げられる(詳細は日経ニューメディア2005年3月28日号に掲載)。