KDDIは2005年3月2日,電子タグの読み取り(リーダー)機能を搭載した携帯電話機を試作したと発表した。電子タグには,リーダーがタグに向けて電波を発信してその反射波を受信することでタグの蓄積情報を読み取る仕組みの「パッシブタグ」と,電波送信機能を内蔵してリーダーと10m程度の長距離通信が可能な「アクティブタグ」がある。今回は,パッシブタグ(2.4GHz)と通信できるリーダーを内蔵した「パッシブタイプ」と,アクティブタグ(315MHz)と通信できる「アクティブタイプ」の2種類を試作した。

 KDDIは,今回開発したリーダー内蔵端末を使えば,携帯電話機の通信機能や位置情報取得機能などと連携させて様々なサービスを実現できる可能性があるという。今後は端末メーカーや研究機関などと協力して,今回の端末を使う電子タグ利用サービスの実証実験を行い,サービスの実用化を検討するとしている(3月2日発表)。