電子情報技術産業協会(JEITA)は2005年2月7日,地上デジタル放送受信機の2005年~2009年の需要予測を発表した。それによると,デジタルテレビ(地上デジタル放送チューナーを内蔵したテレビ受像機)と外付けのチューナーを合わせた国内の年間出荷台数は,2004年の実績では166万台だったものが,2005年には319万台,2006年は607万台,2007年は847万台,2008年は1022万台,2009年は1117万台と,毎年需要が拡大すると予想した。地上デジタル放送受信機の累積出荷台数(2003年6月以降)は,2009年末には4128万台に達する計算になる。

 家電業界は放送業界などと共同で,「地上アナログ放送を終了する2011年までに,累積で1億台の地上デジタル放送受信機を普及させる」という目標を掲げている。この目標値には,デジタルテレビや外付けチューナー以外に,地上デジタル放送チューナーを内蔵したパソコンやDVDレコーダーなども含まれている。JEITAは,こうした機器の出荷台数を足し合わせると「2011年に1億台の普及目標は達成可能だ」としている(2月7日発表)。