衛星放送協会の植村伴次郎会長は2005年1月12日に開いた会見で,CATV(ケーブルテレビ)業界団体との連携強化を2005年中に進める方針を示した。具体的には,テレビ番組の制作や調達などを日本ケーブルテレビ連盟(CATV連盟)などと共同で実施し,有料多チャンネル放送サービスだけで視聴できる番組を拡充する。こうして有料多チャンネル放送の視聴世帯数を増やすことを目指すとした。現在,衛星放送協会の会員企業が提供するチャンネルの視聴世帯数は約861万世帯と,全世帯数の18%にとどまっている。この比率を高めて衛星放送協会の会員企業である番組供給事業者と,プラットフォーム事業者であるCATV事業者が互いに収益を拡大できるようにする狙いである(1月12日発表)。