NTTドコモは2004年12月16日,第3世代移動通信(3G)サービス「FOMA」におけるパケット通信やテレビ電話の国際ローミングサービスを,12月25日に開始すると発表した。また,今回のサービスに対応する携帯電話機の新機種「FOMA N900iG」を12月25日に発売する。NTTドコモは,これまで「WORLD WING」や「WORLD WALKER」という名称で,通話の国際ローミングサービスを117カ国を対象に提供していた。今回のサービスでは通話に加えて,「iモード」サービスを利用したインターネットメールやWebサイトの閲覧(対象エリアは26カ国),テレビ電話(同2カ国),NTTドコモのユーザー間で利用できるショートメッセージ(同115カ国)を利用できるようになる。

 国際ローミングの料金は対象エリアによって異なり,iモードが1回の通信ごとに最低50~100円から,テレビ電話は1分間100~480円,ショートメッセージは送信が1通100円で着信は無料などとなる。対応端末のN900iGは3G方式の「W-CDMA」と,欧州の携帯電話事業者などが採用する第2世代パケット通信方式「GPRS」に対応する(12月16日発表)。