1.7GHz帯の周波数を使い第3世代移動通信(3G)サービスに新規参入することを希望している「イー・アクセス」は2004年11月24日,今後は「W-CDMA」方式の採用を前提として事業化の検討を進めると発表した。総務省は今後,1.7GHz帯を3Gサービスの新規参入事業者にも割り当てる予定である。イー・アクセスはこの1.7GHz帯を取得できた場合に備えて,W-CDMA方式で実証実験を行うための無線局免許を申請する準備を進めているという。

 W-CDMA方式は,NTTドコモやボーダフォンが3Gサービスで採用しているほか,海外で採用する動きもある。イー・アクセスは,「国際ローミングを実現しやすい点などを考えて,CDMA2000方式ではなくW-CDMA方式を選んだ」としている。

 イー・アクセスは既に,2GHz帯を使う「TD-CDMA(MC)」方式で3Gサービスに新規参入するため実証実験を進めている。この実験も継続するが,「今後は1.7GHz帯でW-CDMA方式を使い新規参入を実現することを最優先する」としている(11月24日発表)。