KDDIは2004年11月18日に,2005年2月に開始する予定の直収型固定電話サービス「メタルプラス」のサービス強化策を発表した。今回の強化策からは,KDDIと同様の固定電話サービスで競合する日本テレコムや,加入電話サービスの料金を2005年1月から引き下げるNTT東西地域会社への対抗意識が読み取れる。

 まずKDDIは今回新たに,メタルプラスと共用できるインターネットサービスを2005年2月から提供するとした。競合となる日本テレコムは,グループ企業のソフトバンクBBと共同で固定電話とADSL(非対称デジタル加入者線)サービスを1回線で共用できる「Yahoo! BB 8M おとくライン」を開発し,2004年9月から加入予約の受け付けを開始していた。これに対抗するためKDDIは,提携関係にあるADSL事業者のイー・アクセスと協力して,今回の固定電話とADSLの共用サービスを開発した。最大伝送速度(下り)をみると,日本テレコムのサービスが8Mb/sであるのに対して,KDDIのサービスは50Mb/sと現時点で最も高速なものを採用して差を付けた(詳細は日経ニューメディア2004年11月22日号に掲載)。