移動通信事業への新規参入を希望しているソフトバンクBBは,2004年11月4日に総務省が開催した「携帯電話用の周波数利用拡大に関する検討会」に出席し,携帯電話用周波数の今後の割り当て方について自社の意見を述べた。具体的には,既存事業者に配分している800MHz帯の周波数を,新規参入事業者にも開放することを検討するように検討会に対して要望した。

 総務省は800MHz帯の扱いについて,従来から「既存事業者に割り当てる方針であり,新たに参入する事業者に割り当てる余地はない」という方針を示している。こうしたことから検討会でも,議論は「今後新たに携帯電話用に割り当てる計画の1.7GHz帯と2GHz帯をどう有効活用するか」というテーマに集中した。検討会に出席したNTTドコモやKDDIなどの既存事業者や,イー・アクセスなどの新規参入希望者が表明した意見のほとんどが,この観点に沿ったものになった(詳細は日経ニューメディア2004年11月8日号に掲載)。