関西地区でケーブルテレビ(CATV)事業者の合併が進み始めた。関西ケーブルネット(KCAN)と大阪セントラルケーブルネットワーク(OCCN)は2004年8月27日に,両社が12月1日をメドに合併してCATV統括運営会社「ケーブルウエスト」を発足させると発表した。さらに,阪神シティケーブル(HCC)とシティウェーブおおさか(CWO)も,2004年10月1日に合併して「ベイ・コミュニケーションズ」(CWOが合併時に商号変更)となることを決めている。

 こうした動きに対して関東地区などのCATV事業者には,「合併・グループ化が進むことによって意思統一が図りやすくなるため,より広域連携が進めやすくなる」と歓迎する声も多い。現在,CATV業界団体の日本ケーブルテレビ連盟(CATV連盟)は,CATV事業者の競争力をより高めるために,全国のCATV網を相互接続した広域連携ネットワークを構築する計画を進めている(詳細は日経ニューメディア2004年9月6日号に掲載)。