ADSL(非対称ディジタル加入者線)事業者のアッカ・ネットワークスは2004年8月26日,2004年3月に発覚した同社の顧客データの漏えい事件について,これまでに同社の顧客の個人情報33万9177件が外部に流出していたことを確認したと発表した。この事件に関連して警察が入手した約34万件の個人情報とアッカの顧客データを照合した結果,その個人情報すべてが顧客データと合致したという。流出した個人情報には,ユーザーの氏名,郵便番号,住所,電話番号,メールアドレスが含まれる。

 アッカは今後,個人情報が流出したユーザーに対して,同社のADSL回線を利用している提携インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)と連携して謝罪などの対応をとる。具体的には,ユーザーに個別に電子メールや郵便で連絡を取ったり,メールアドレスの変更に無料で応じるといった対応を進める見通しである。今回個人情報が流出したアッカの提携ISPは,NTTコミュニケーションズ(NTT Com),NEC,KDDI,ニフティ,朝日ネット,ソニーコミュニケーションネットワーク(So-net),フリービット,パナソニック ネットワークサービシズの9社である(8月26日発表)。