「インターネット上のサーバーに蓄積されている情報は,公共図書館約4館分のデータ量に相当する。総ファイル数に占める動画ファイル数と音声ファイル数の比率は合計で0.8%だが,総データ量に占める両ファイルの比率は合計で40%を超える」。総務省の情報通信政策研究所が2004年7月30日に公表した「WWWコンテンツ統計調査報告書」から,このような実態が分かった。

 今回の調査は,同研究所が郵政研究所時代の1998年から毎年行っているものである。独自開発したサーチロボットを使ってインターネット上の「JPドメイン」のWebページにアクセスし,ファイルのリンクをたどりながらURLなどのファイル情報を収集した。その結果を基にインターネット上のサーバー数とファイル数,ページ数,データ量を推計した。今回の調査結果は,ADSL(非対称ディジタル加入者線)などの普及によってコンテンツのブロードバンド(高速大容量)化が急速に進むインターネットの現状を,数値で裏付けたといえる(詳細は日経ニューメディア2004年8月9日号に掲載)。