ボーダフォンホールディングス(ボーダフォンHD)は2004年7月26日,2004年度第1四半期(2004年4~6月期)の連結決算の概要を発表した。連結売上高は,前年同期と比べて21.4%減少の3559億5100万円だった。また,傘下のボーダフォンを中心とした移動通信事業の売上高は前年同期と比べて6%の減少となった。連結売上高の減少は,主に2003年度第1四半期では含まれていた固定通信事業を2003年11月に売却した影響が大きい(今期は主に移動通信事業で構成)。移動通信事業の売上高が減少したのは,プリペイド顧客の増加や市場競争の激化により,ARPU(加入者1人当たりの平均収入)が減少したことが主な要因という。月次ベースのARPUは4月が6300円,5月が6150円,6月が6150円と推移した。

 なお,2004年度(2005年3月期)の連結業績予想は従来どおり,売上高で1兆5310億円,経常利益で1270億円を見込んでいる(7月26日発表)。