NTT東西地域会社は2004年8月中にも,自社のFTTH(Fiber To The Home)サービス「Bフレッツ・マンションタイプ」の加入者を対象とした「集合住宅向けIP電話サービス」を開始する見通しである。加入電話と同じ「0AB-J番号」を割り当てて緊急機関への通報も可能にするほか,既存の番号をそのまま使える「番号ポータビリティー」機能も提供する。東西NTTは,このサービスとBフレッツ・マンションタイプをセットで販売し,Bフレッツの加入者をより一層増やす狙いである。

 東西NTTのIP電話参入に対しては,競合する通信事業者各社が強く警戒している。5月に総務省が認可の方針を示した「活用業務の認可申請に対する総務省の考え方」には,33件の反対意見が9社から提出された(詳細は日経ニューメディア2004年7月26日号に掲載)。