NTT東西地域会社は2004年7月20日,インターネット接続機能などを備えたIPテレビ電話機「フレッツフォン VP1000」を,9月1日に発売すると発表した。価格は6万2790円で,発売から1年間で東西NTTがそれぞれ5万台ずつ販売する目標である。東西NTTは同機を「ブロードバンド時代の黒電話」と位置付けており,同機とセットでFTTH(Fiber To The Home)サービスであるBフレッツを販売し,加入者数の増加を狙う。

 フレッツフォンは,2種類のIPテレビ電話サービスに対応する。一つは,9月以降にインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)各社が提供する予定の「IPテレビ電話サービス」,もう一つはNTT東日本が提供するIPv6ベースの閉域網「フレッツ・ドットネット」(FdN)を利用したIP電話サービスである。ISPのIPテレビ電話サービスでは,「050」ではじまるIP電話の専用番号が割り当てられ,IPテレビ電話同士の通話だけでなく加入電話などとも通話ができる。一方FdNを使う場合は,FdNの加入者間同士でしか通話できないが,利用料は月額525円の定額制となる(7月20日発表)。