横浜市のケーブルテレビ(CATV)事業者10社で組織する「横浜市ケーブルテレビ協議会」は2004年7月15日,横浜市で7月18日に開催される「第49回国際花火大会」の共同生中継を,CATVの相互接続ネットワークを利用して実施すると発表した。協議会に参加する10社のうち,すでに相互接続ネットワークで結ばれている6社(イッツ・コミュニケーションズ,小田急情報サービス,シーエーティービー港南,YOUテレビ,横浜ケーブルビジョン,横浜テレビ局)が,「花火だバンザイ!」と題した特別番組を自社の加入者を対象に生放送する。6社を合わせた視聴可能世帯数は95万2000世帯である。協議会に参加している残りの4社(ケーブルシティ横浜,シティテレコムかながわ,タウンテレビ南横浜,横浜都市みらい)も,生中継の番組の一部を編集して後日に放送する予定である。10社を合わせると番組を視聴できる世帯数は110万世帯を超える。

 横浜市ケーブル協議会は,横浜市の地域情報インフラとしての地位を確立するため,CATV局間の相互接続ネットワークの構築を進めている。これにより地域のイベントや地域情報番組などを,各社のCATV網でそれぞれ放送できるようにする。今後も,この相互接続ネットワークを活用して通信・放送事業における協力体制を強化する。また,共同で新たな行政サービスや市民向けサービスの提供を目指すという(7月15日発表)。