NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2004年7月12日,自社の無線LANインターネットサービス「HOTSPOT」の利用者を対象に,利用者の位置情報と連携したコンテンツの配信実験を7月15日に開始すると発表した。NECと三菱地所の2社と協力して,東京都中央区の丸の内地区にある約80カ所の利用エリアで,モニター利用者1000人を対象に10月15日までの予定で実施する。実験では,利用者が無線LAN経由でインターネットに接続すると,その場所のアクセスポイント(無線LAN基地局)から半径1km圏内のレストランや喫茶店などの情報を掲載したポータルサイトが表示されるようになる。
三菱地所は,丸の内地区にある飲食店情報などのコンテンツを提供する。またNECは,利用者の属性や過去の利用履歴などから表示する情報を選別する「TPOキャスト」のサーバー機能を提供する。NTT Comは今回の実験サービスの商用化とともに,HOTSPOT用ポータルを活用した広告事業への参入も検討するという(7月15日発表)。