移動通信事業への参入を目指している「ソフトバンク・ビー・ビー」(ソフトバンクBB,本社:東京都中央区,社長:孫正義氏)は2004年7月5日に,第3世代移動通信(3G)システムの「CDMA2000」方式を使ったデータ通信や音声通話の実証実験を開始した。ソフトバンクBBの本社周辺に2基の基地局を設置して半径2km程度の実験エリアを構築し,移動通信端末10台を使って実験する。CDMA2000方式によるデータ通信速度や電波の到達性などの測定試験などを実施する計画である。

 これに先立ちソフトバンクBBは6月24日に,別の3G方式である「TD-CDMA」(時分割同期復信符号分割多元接続)方式を使った実証実験も開始した。同社は,今後両方式の実証実験を並行して進め,「実験データを比較することで,移動通信事業への参入に向けた検討材料としたい」としている(詳細は日経ニューメディア2004年7月12日号に掲載)。