ケーブルテレビ(CATV)業界団体の「日本ケーブルテレビ連盟」(CATV連盟)は2004年6月16日に,全国のCATV網を相互接続して2006年12月1日をメドに広域ネットワークを構築すべきとするビジョンを公表した。FTTH(Fiber To The Home)などのブロードバンド(高速大容量)回線を使って多チャンネル放送(有線役務利用放送)事業に参入する動きが相次いでいることなどから,こうした競合事業者への業界としての対抗策として打ち出したものである。全国のCATV事業者が相互接続を推進することで規模のメリットを追求し,競合サービスとの差異化を図る。IP電話サービスの全国的な相互乗り入れや,県・ブロック単位での共同番組制作など,様々な事業を共同で展開することを提言している(詳細は日経ニューメディア2004年6月21日号に掲載)。