NTT東日本は2004年6月17日,他事業者との相互接続状況に関する記者説明会を開き,固定電話サービスの利用者が契約する通信事業者を変更しても従来の番号を引き続き使うことができる「番号ポータビリティー」の実現手法の見直しを進めていることを明らかにした。2004年秋にも,新たな実現手法をまとめたい考えである。現行の実現手法は加入電話同士で番号ポータビリティーを実現することを想定したものであり,0AB-J番号を使うIP電話のユーザーが増えると,番号ポータビリティー機能を提供しているNTT東日本の交換機の電話番号容量が不足して機能を提供できなくなるなどの問題が生じる可能性があるという。このためNTT東日本は,現行の実現手法を見直すことにした。

 新たな実現手法を検討するに当たってNTT東日本は,ほかの通信事業者と意見調整を行うための会合を持つ予定である。現在,大手通信事業者をはじめ約60社に参加を打診しているという。