ジェー・シー・ビー(JCB)とカシオ計算機は2004年6月9日,非接触型IC「FeliCaチップ」を搭載した多機能腕時計「Officaウォッチ」を共同開発したと発表した。両社は6月10日からJCBの社内において,同製品を使った決済や入退室管理などの実証実験を行い,2005年度中の実用化を目指す。

 JCBは2003年5月から,FeliCaチップを搭載したプラスチックカードを使ってクレジット決済や入退室管理を実現する「Offica」サービスを実用化している。これと同じ機能を腕時計に搭載することで,プラスチックカードを取り出すといった手間をかけずに利用できる決済サービスの実現を目指す。カシオは自社の腕時計に決済機能を搭載することで,付加価値の向上を狙う。実用化時には決済機能のほかに電子チケット機能などを搭載して,テーマパークやゲームセンターなどの娯楽施設などに採用してもらうことを検討している(6月9日発表)。