ケーブルテレビ(CATV)統括運営会社の「ジュピターテレコム」(J-COM,本社:東京都港区,社長:森泉知行氏)は2004年4月14日,2003年度(2003年12月期)の連結決算(米国会計基準)を発表した。連結対象は傘下のCATV事業者など19社であり,1995年の設立以来,初めて単年度黒字を達成した(J-COM単独では2002年度から黒字化)。売上高は前年度(1166億円)に比べて22.8%増加の1432億円となり,営業利益が132億円,純利益が53億5100万円と黒字に転じた。

 一方,傘下のCATV事業者19社の2004年3月末の総加入世帯数(放送,インターネット,電話の三つのサービスのうち少なくとも一つに加入している世帯数)は,前年同期よりも10.6%増加(17万2800件の増加)して179万9100件となった。ただし,2003年3月末の実績では前年同期に比べて20%増加しており,伸び率の鈍化が続いている。2004年3月末実績の内訳をみると,多チャンネル放送の加入世帯数は前年同期比で7.9%(11万4500件)増加の155万6100件,CATV電話は同54.1%(21万4200件)増加の60万9800件,CATVインターネットは同25.2%(13万4300件)増加の66万7000件だった(4月14日発表)。