NTT東日本などIT関連企業で組織する業界団体「ブロードバンドフォーラム」は2004年3月31日,電子すかし技術を活用した各種メディアと通信の統合型サービス「パ写WARP」の実証実験を,4月1日~9月30日に行うと発表した。例えば放送と通信を連携させた実験では,カメラ付き携帯電話機などで撮影したテレビ番組などの画像をサーバーに送信すると,その画像に関連したホームページのURLを通信経由で送り返すサービスを提供する。撮影した映像がCMの場合は,その商品の購入を受け付けるホームページのURLを案内する。こうしたサービスは,テレビ放送の映像にその内容を判別できるIDなどの情報を,電子すかし技術によって暗号化したうえであらかじめ埋め込んでおくことによって実現する。フォーラムでは,カラオケ映像や会員証,街頭ポスターなどと連携したサービスの実験も行う。

 実験に参加するのはNTT東日本のほか,ニッポン放送やソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE),ぐるなびなど11社である。フォーラムは実験を通じて市場性を見極め,2004年度中の事業化を目指す(3月31日発表)。