人間型ロボットの開発を手がけるベンチャー企業のZMP(ゼットエムピー,本社:東京都港区,社長:谷口恒氏)は2004年3月2日,NTTドコモの第3世代移動通信サービス「FOMA」の携帯電話機を使って遠隔操作できる,2足歩行型ロボット「nuvo」(ヌーボー)を開発したと発表した。nuvoは,留守宅内の監視などに利用することを想定した,重量2.5kgの小型ロボットである。本体にFOMA対応の通信機能を内蔵しており,専用ソフトをダウンロードしたFOMA電話機を使って遠隔地から操作したり,ロボットの頭部に搭載したディジタルカメラで撮影した動画像を,FOMA電話機のテレビ電話機能を使って画面に表示できる。また,FOMAの最新機種「900iシリーズ」に搭載されているCG活用型テレビ電話機能「キャラ電」に対応しており,操作中のnuvoの動作状況をアニメーションで表示することも可能である。

 ZMPは研究機関や大学を対象に,本日から試作機の販売やレンタルを行う。さらに2004年中には,一般消費者向けの量産品を発売する計画である。試作機の価格は300万円だが,量産品は50万円前後まで安くする予定である(3月2日発表)。