NTT(持ち株会社)とNTT東日本,NTT西日本の3社は2004年3月1日,2004年度の事業計画を総務省に認可申請したと発表した。3社が申請した事業計画では,加入電話事業の収入が2003年度と比べて,NTT東日本は1010億円,NTT西日本は1050億円の減収になると予想している。この減収を補う収入源としてフレッツシリーズなどのIP関連事業を強化し,NTT東日本が720億円,NTT西日本は790億円の増収を見込んでいる。それでも,NTT東西地域会社の収入は合計で1890億円の減少になるという。一方で業務委託費などを削減することによって,2004年度の経常利益をNTT東日本は950億円,NTT西日本は740億円と,2003年度と同額に維持する考えである。

 東西NTTは,IP関連事業の中でもFTTH(Fiber To The Home)サービス「Bフレッツ」の加入者獲得に力を注ぐ。2003年度末までの両社合計で100万件という目標は達成できない見通しとなったが,2004年度は両社ともそれぞれ60万件ずつの加入者獲得を目標とする。これによりBフレッツの累積加入者数を2004年度中に200万件台に乗せる計画である(3月1日発表) 。