ソニーブロードバンドソリューション(ブース番号5830)は2月4日、千葉・幕張メッセで開催中の 「NET&COM2004」に,非接触型ICカード「FeliCa」と 犬型ロボット「AIBO」を組み合わせた受付システム 「受付AIBO」をデモンストレーションした(写真)。同社は,このシステムを応用した入退室管理システムを2005年中をメドに実用化する方針で,FeliCaカードを入館証や社員証などに利用している企業などに販売する計画だという。

 受付AIBOは、AIBOに搭載されているデジタルカメラを使って,FeliCaカードの持ち主の顔を撮影。カードの持ち主が本人かどうかを識別する。個人情報や電子マネーなどを記録したFeliCaカードが盗難などにより悪用されることを、顔の認証と組み合わせることで防ぐ。カードに記された個人情報と,カードの持ち主の顔情報とをあらかじめ認証サーバー上で関連付けることで実現する。

 カードの持ち主が本人でない場合、受付AIBOは警告を発し,本人であれば手を振るなどする。何度も入館する持ち主に対しては、いつもと違うそぶりをしたり声を発したりなど愛嬌をふりまくこともできるという。

(滝沢 泰盛=日経ニューメディア)