NTT(持ち株会社)の和田紀夫社長は2004年1月22日に開いた定例会見で,2004年はADSL(非対称ディジタル加入者線)やFTTH(Fiber To The Home)などのブロードバンド(高速大容量)サービスの提供に使う基幹ネットワークの要素技術の開発に力を注ぐ方針を述べた。背景には,ブロードバンドサービスの普及に伴うデータ系トラフィックの急増がある。「ここ数年,基幹ネットワークのトラフィックが1年間で2倍に増える傾向があり,このペースでトラフィックが増加すれば,3~5年後に現在の基幹ネットワークで対応できなくなる可能性がある」と危機感を募らせている。NTTは「“光”新世代ビジョン」に基づいた次世代の「RENAネットワーク」に関する研究開発を行っており,2004年はその開発にメドを付けることが目標になりそうだ(1月22日発表)。■

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