総務省が2003年12月26日から行っている第3世代移動通信(IMT-2000)サービス用周波数(2GHz帯)の残存帯域の割り当てに関する意見募集が,2004年2月6日に締め切られる。現在2GHz帯では,NTTドコモとKDDI,Vodafoneの移動通信事業者3社が,それぞれ15MHz(片方向で換算)の割り当てを受けている。  IMT-2000サービスで2Mb/sの最大伝送速度を実現するためには1事業者当たり20MHzの帯域が必要との理由から,2GHz帯には合計で60MHzの帯域が確保してある。ところがIMT-2000用周波数を最初に割り当てる際に,隣接する周波数を使うPHSサービスとの電波干渉を防ぐため,5MHz分の不使用帯域(ガードバンド)をIMT-2000用周波数の中に設けた。このため,3社に割り当てる帯域を15MHzにした経緯がある。今回の意見募集では,ガードバンドを含む15MHzの残存帯域を今後どのように利用するかについて意見を求めている(詳細は日経ニューメディア2004年1月19日号に掲載)。