KDDIと沖縄セルラー電話は2003年10月22日,最大伝送速度が2.4Mb/sのパケット通信が可能な第3世代移動通信サービス「CDMA 1X WIN」を,11月28日に全国で一斉に開始すると発表した。新サービスでは,高速データ通信専用の「CDMA2000 1x EV-DO」方式を採用し,下り方向の最大伝送速度が2.4Mb/s,上り方向が同144kb/sのデータ通信を実現する。音声通話や1x EV-DO方式が使えないエリアでのデータ通信には,現行の「CDMA2000 1x」方式や「cdmaOne」のネットワークを利用するため,サービス開始当初から全国で利用できる。1x EV-DO方式のインフラは,11月時点では関東・中部・近畿の3大都市圏に展開し,2004年9月末までに全国展開(人口カバー率で90%以上)する計画である。
料金面では,携帯電話として初めて定額制データ通信メニュー「EZフラット」を導入したのが特徴である。同メニューの利用料は月額4200円で,携帯電話機単体で行う電子メールやコンテンツ・サービス「EZweb」の利用が無制限となる(パソコンなどと接続してデータ通信を行った場合は別に通信料が発生)。CDMA 1X WINに対応する移動通信端末としては,携帯電話機型の2機種と,PCカード型のデータ通信専用端末1機種を,11月28日から順次発売する(10月22日発表)。