NTTドコモは先ごろ,無線ネットワークを介して携帯電話機に内蔵されているソフトウエアを書き換える新システムの運用体制を整えた。これにより,携帯電話機のソフトウエアの不具合で故障などが起きた際に,携帯電話機に新しいソフトウエアをダウンロードして故障を直すといったサービスが提供できるようになる。現時点では同システムを使ったソフトウエアの改修サービスは提供していないが,今後ソフトウエアが原因の携帯電話機の故障が明らかになった場合に,同システムを使って対応する計画である。

 今回の新サービスはNTTドコモにとって,多発する携帯電話機の初期不良に対する抜本策となる。また,携帯電話機の開発サイクルを短縮する効果もある。発売後に携帯電話機を回収するといったコスト負担のリスクが軽くなれば,発売前にソフトウエアを検証する作業を,今よりも短期間ですませることもできるからだ(詳細は日経ニューメディア2003年10月20日号に掲載)。■

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