KDDIは2003年10月8日,NTT東西地域会社が提供するダークファイバを使った通信・放送統合型サービス「KDDI光プラス」を,10月10日に開始すると発表した(日経ニューメディア2003年4月28日号p.2参照)。具体的には,IP電話サービス「光プラス電話」とインターネット接続サービス「光プラスネット」,映像配信サービス「光プラスTV」を提供する。2003年度は,主なサービス提供対象を16世帯以上の利用があるマンションにする。利用料はIP電話とインターネット接続のサービスがセットで月額4550円,これらに映像配信を加えたサービスがセットで月額6950円である。

 KDDIが提供する新サービスのうちIP電話は,加入電話などとの通話料は3分間8円の従量制だが,KDDIがプラットフォームを提供するIP電話サービスの加入者との通話は無料にする。インターネット接続サービスの最大伝送速度はマンションまでが1Gb/s,マンション内が70Mb/sとした。IP電話とインターネット接続サービスのユーザーは,KDDIが貸し出す家庭用ルーターを使う。映像配信サービスはKDDI自身が「有線役務利用放送事業者」となって提供するもので,月額一定の基本料金で25チャンネルのテレビ番組と,3本のDVDを視聴できる。KDDIが提供するSTB(セットトップ・ボックス)を使うと,映像配信サービスのユーザーはこれらのコンテンツをテレビ受像機で視聴できるようになる(10月8日発表)。

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