シャープが描くディジタル地上波放送対応テレビ(ディジタルテレビ)戦略が明らかになった。テレビ受像機市場における国内シェア(市場占有率,台数ベース)は現在3位である。強力な販売力とブランド力を持つ1位の松下電器産業と2位のソニーとは一線を画した,「明快な戦略」を推し進めるという。

 シャープは2003年12月に始まるディジタル地上波放送対応のテレビを,液晶テレビに絞って販売している。2004年4月までにディジタル地上波放送に対応した40型や50型の大型液晶テレビも発売する計画である。すでにプラズマテレビの販売を中止しており,今後はディジタルテレビ事業の経営資源を液晶テレビに集中させる考えだ。当初からブラウン管やプラズマ,液晶型のテレビをディジタル地上波放送に対応させて,豊富な品ぞろえで勝負するソニーや松下電器とは対照的である(詳細は日経ニューメディア2003年9月8日号に掲載)。

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