NTTドコモは2003年8月25日,大地震などの災害が発生した場合に「iモード」を使って自分の安否情報を登録できる伝言板サービスを,2004年1月に開始すると発表した。利用者はiモード対応の携帯電話機を使って,家族などに連絡したい文章などを10件まで登録できる(利用料は無料)。登録した伝言内容は,iモード対応携帯電話機やパソコンなどインターネットに接続する端末で読むことができる。NTTドコモが設置する伝言板サービス用のWebページ上で安否を確認したい人の携帯電話番号を入力すると,その人が登録した文章を携帯電話機やパソコンの画面に呼び出す仕組みである。

 NTTドコモはこうしたサービスを提供することで,災害発生時に被災地への通話が集中して携帯電話がつながりにくくなる「輻輳(ふくそう)」状態をある程度緩和できるとしている。輻輳が発生する恐れがある場合に,音声ガイダンスで災害伝言板サービスの利用を案内し,通話が集中するのを緩和する予定である(8月25日発表)。

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