KDDIや,スカイパーフェクト・コミュニケーションズの子会社である「オプティキャスト」が有線役務利用放送事業者となって今秋にそれぞれ始める予定の多チャンネル放送の料金体系に,番組供給事業者の一部が難色を示している。2社はそれぞれ複数のチャンネルをまとめて契約できるベーシックパックを用意する一方で,チャンネルごとの視聴契約を可能にする方針である。これに一部の番組供給事業者が反発している。

 例えばオプティキャストは,ベーシックパックに含まれるチャンネルでも,月額数百円で個別に契約できる料金体系を採用したい考えだ。ところが一部の番組供給事業者にとって,こうした個別契約を可能にする形態は不利になる。チャンネルごとの契約を可能にすると,安定収入を見込みにくくなるからだ(詳細は日経ニューメディア2003年8月1日号に掲載)。