情報通信審議会は2003年7月30日,日本のIT(情報技術)政策の今後の方向性を示す「21世紀におけるインターネット政策の在り方」の第3次中間答申を出した。総務省が2001年3月に諮問していたものである。答申では,インターネット政策に求められるものがインフラ構築の推進から一歩先に進み,充実してきたインフラをどう活用するかを考えるフェーズに移ったとの認識を示した。 そのうえで今後はモバイル通信や,テレビとインターネットを融合した利用法などで様々な実証実験を推進する必要があるとした。さらに,実験を通じて得られた成果を「日本発」の標準技術として国際的な標準活動の場に積極的に提案し,日本のIT産業の国際競争力を強化すべきという考え方も盛り込まれた(詳細は日経ニューメディア2003年8月1日号に掲載)。