NTT(持ち株会社)は2003年3月24日,一つの非接触型ICをプリペイドカードなどの様々な決済手段に利用できるシステム「電子価値流通プラットフォーム」を開発したと発表した。非接触型ICを内蔵したクレッジトカードや携帯電話機などを,専用の読み取り装置を内蔵した交通機関の改札や店舗,自動販売機などで決済に使えるようにするシステムである。ICカード対応の公衆電話機などを介したチケット売買にも利用できるという。

 NTTが開発した新システムでは,非接触型ICの処理速度を高速化することによって,安全性が高い半面で情報処理量が多い公開鍵暗号への対応を実現したり,決済にかかる時間を69ms秒以下に短縮した。また,赤外線通信方式「IrDA」や短距離無線方式「Bluetooth」を搭載した携帯型情報端末などを介して,非接触型ICと読み取り装置間でデータをやり取りすることも可能にした(3月24日発表)。■

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