NTTエムイー(NTT-ME)と東海旅客鉄道(JR東海)は2003年2月24日,東海道新幹線「のぞみ」の停車駅(東京駅など合計6駅)の構内で,無線LANによるインターネット接続サービス(無線LANインターネット)の実験サービスを4月中旬に開始すると発表した。2004年3月末まで実施する予定である。実験サービスの開始当初は,東京駅と新大阪駅が対象になる。7月中旬には新横浜駅と名古屋駅,京都駅で,今秋には品川駅で利用できるようになる予定だ。
今回の実験サービスではNTT-MEのほかに,日本テレコムやNEC,松下電器産業など8社のインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)が協力し,これら合計9社のユーザーから約1万人のモニターを募集する。ISP側の認証だけで無線LANインターネットを利用できる「ISPローミング」を行い,現在利用しているインターネット接続用IDとパスワードを変更せずにモニターがサービスを利用できるようにする。
実験サービスの利用料は2003年4月中旬から7月中旬までが無料で,7月中旬から2004年3月末までは有料となる。無料期間中は,9社のISPと実施するISPローミングの運用面の技術検証を行う。有料期間中は,無線LANインターネットの利用料に関するユーザー・ニーズの収集や,課金・決済システムの技術面及び運用面の検証を行う(2月24日発表)。