KDDIと沖縄セルラー電話は,自社の携帯電話サービス「au」で,アプリケーション実行方式「BREW」に対応したソフト配信サービスを2002年2月下旬に開始する。一方で両社は,auでJava方式に対応したソフト配信サービス「EZplus」を提供している。現時点でKDDIは,BREWにはアプリケーションが高速動作することなど技術的に優れている点が多いため,当初からauの携帯電話機全体の半分に当たる8機種程度をBREW対応にして,普及を推進する方針である。EZplus対応電話機が現在6機種であることと比べると,au陣営がBREW対応サービスに込めている期待がかなり高いことがうかがえる。

 しかし2002年末の段階では,「CDMA2000 1x方式で提供する第3世代移動通信サービスの開始当初から,BREWを標準機能にしたい」とする関係者もいた。当時に比べると,BREW対応電話機の提供計画がややトーンダウンしたことになる。その背景には,「EZplusサービスの市場を完全に代替するほど,現時点でBREW対応サービスの普及に自信が持てない」という迷いがあるようだ(詳細は日経ニューメディア2003年2月3日号に掲載)。