NTTドコモは2002年7月29日,第3世代移動通信サービス「FOMA」の無線パケット通信機能などを内蔵したPDA(携帯型情報端末)「musea」を,9月6日に発売すると発表した。米Microsoftが開発した手のひらサイズのPDA向けOS「Pocket PC 2002」を搭載しており,汎用型OS搭載のPDAにFOMAの無線通信機能を内蔵した初めての端末となる。「PDC」方式の携帯電話サービスの無線通信機能も内蔵し,FOMAを使った最大伝送速度が384kb/sのパケット通信だけでなく,PDCサービスによる同9.6kb/sの回線交換型通信と同28.8kb/sのパケット通信もできる。またコンパクト・フラッシュ(CF)対応の拡張スロットを持っており,NTTドコモが提供しているPHS用のCF型データ通信カードを挿入すれば,最大伝送速度が64kb/sの回線交換型通信も可能になる。

 museaではこうした様々な移動通信サービスを利用して,電子メールやホームページの閲覧,映像配信サービスの利用などが可能になる。映像受信用としては,NTTドコモが提供している映像配信サービス「M-stage visual」に対応した通信用ソフトウエアを搭載した(7月29日発表)。