NTT東日本が無線LANを使ったインターネット接続の試験サービス「Mフレッツ」を2002年6月に始めたのに続いて,NTT西日本も無線LANサービス「フレッツ・スポット」を7月に開始する。これにより,5月に「ホットスポット」のサービスを開始したNTTコミュニケーションズ(NTT Com)を合わせて,NTTグループの有線系主要3社による無線LANサービスが出そろう。

 今回の3社の計画を詳しく分析すると, NTT Comが東日本地域のエリアを積極的に開拓し,NTT西日本が西日本地域を担当するといったグループ戦略が透けて見えてくる。例えばNTT ComとNTT西日本のサービスは,公衆エリアでの利用を見込んでいる。NTT東日本のMフレッツは,フレッツ・シリーズをなるべく多くの社員で安く使いたい企業にメリットが大きい料金設定になっている。