主な電気通信事業者の2001年度決算がまとまった。通信業界はここ数年間,移動通信市場が急拡大し,固定通信市場が縮小する傾向にある。2001年度もこうした傾向が続き,NTTとKDDI,日本テレコムの三大通信事業者グループの決算は,固定通信事業の減益を移動通信事業による増益で補う形となった。

 3グループの中では,KDDIだけが連結ベースで増収増益を達成した。最大手のNTTグループでは,携帯電話子会社のNTTドコモが増収増益を達成したが,固定通信事業を手がけるNTT東西地域会社とNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は減収減益となった。日本テレコム・グループでも,携帯電話子会社のJ-フォンが増収増益となったが,固定通信事業を手がける日本テレコム本体の業績が低迷した(詳細は日経ニューメディア2002年6月3日号に掲載)。

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