ADSL(非対称ディジタル加入者線)の日本仕様である「Annex C」の新方式「Annex C.X」の導入に見通しがついてきた。複数のDSL(ディジタル加入者線)事業者やDSL機器メーカーなどが参加する電信電話技術委員会(TTC)の作業部会で,導入に対する了承が近く得られる予定になったからだ。導入が決まれば,NTT東西地域会社の市内交換局から4km以上離れても,数百kb/sの最大伝送速度でAnnex C方式のADSLサービスを利用できるようになる。

 このAnnex C.X方式によるADSLサービスをアッカ・ネットワークスは,2002年中にも提供する計画だ。北米仕様の「Annex A」方式によるADSLサービスを提供するビー・ビー・テクノロジー(BBT)は,東西NTTの局舎から4km以上離れた地域でも数百kb/sの最大伝送速度が実現できるAnnex C.X方式と同様の新サービスを,2002年3月から提供している。アッカがAnnex C.X方式のサービスを手がけるのは,先行するBBTへの対抗策の意味合いが強い(詳細は日経ニューメディア2002年5月13日号に掲載)。

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