J-フォンは2002年4月24日,第3世代移動通信サービス「IMT-2000」の商用化時期を,予定していた6月末から12月に延期すると発表した。6月末に首都圏の一部地域(国道16号線の内側)で数千人のモニターを対象に試験サービスを開始し,12月から首都圏と全国の主要都市で商用サービスを開始する。これまで同社は6月末に首都圏で,10月に全国の主要都市で商用サービスを開始するとしていた。

 J-フォンは延期の理由を,「IMT-2000関連の国際標準化を手がける業界団体『3GPP』が,端末とネットワークの仕様を変更したため」としている。3GPPは3月に,最終的な仕様変更を行った。J-フォンは筆頭株主の英Vodafoneグループと共同で,IMT-2000で国際ローミング・サービスを提供する方針であり,自社の端末や基地局設備を国際標準に完全に対応させる必要がある。このため,今回商用化を見送ることにした(4月24日発表)。■

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