WOWOWは2001年11月27日,ブロードバンド(高速大容量)インターネットを利用した映像の有料配信実験を,2001年12月8日~2002年5月31日に行うと発表した。ADSL(非対称ディジタル加入者線)やFTTH(Fiber To The Home),ケーブルテレビ(CATV)インターネットという三つのブロードバンド・サービスを提供している事業者など12社と提携し,オン・デマンド方式でストリーミング配信を行う。今回の実験を通じてWOWOWは,有料配信の仕組み(CDN)やビジネスモデルの構築など,ブロードバンドによる映像配信サービスを事業化するために必要な課題を検証する。

 今回の実験で提供する有料のコンテンツは,(1)2001年9月から行われているサッカー欧州クラブ選手権「UEFAチャンピオンズリーグ」(16試合で月額1500円,4試合で同500円),(2)2001年8~9月に行われた「全米オープンテニス2001」(4試合で月額500円),(3)2002年1月中旬に開幕する「全豪オープンテニス2002」(料金は未定),(4)ボクシング番組「WOWOWエキサイトマッチ」(4試合で月額900円、試合は毎月更新)──など9種類である。配信を担当するブロードバンド事業者は,ニフティ(サービス名:@nifty,以下同じ)やNEC(BIGLOBE),ドリームネット(DreamNet),松下電器産業(Panasonic hi-ho),ぷららネットワークス(Plala),CATV向け映像配信事業者のAII,NTT東西地域会社など10社である。このほかビーバット(B-BAT)とブロードバンド・エクスチェンジ(BBX)が,技術協力を行う(11月27日発表)。